どうも、たいちです。
あなたが英語を勉強する理由はなんですか?
- 外国人と英語で話したい
- 海外の映画やドラマを字幕なしで見たい
- 英語で書かれた文章をスラスラ読めるようになりたい
あなたの目標が「英語で会話をすること」なら、単語帳で新しい単語をたくさん覚えても全くしゃべれるようにはなりません。
英会話に限っていえば、必要な単語の数は驚くほど少ないからです。
「相手の会話が聞き取れない」「自分の言いたいことが英語で言えない」という悩みは、知っている英単語の数を増やしても解決しません。
私たち日本人は、英会話に必要な単語については、すでにほとんど知っています。
英会話が苦手な私たちに足りないのは、以下の3点です。
- 簡単な英単語について、正確な発音を知らない
→伝わらない、聞き取れない - 英単語の意味を知っていても、会話でどのように使うのか知らない
→話せない - 簡単な単語を組み合わせた、会話でよく使うフレーズの意味を知らない
→理解できない
1つずつ具体的に見ていきましょう。
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簡単な英単語について、正確な発音を知らない。
私が通う英会話学校では、アジア(韓国、中国)人と南米(ブラジル、コロンビア)の人が多く、授業ではこんなことが起きます。
- アジア人同士や、南米人同士なら英語は通じるが、アジア人と南米人が話すとお互いに聞き取れない。
- カナダ人の先生にとって、アジア人の英語は聞き取りづらく、南米人の英語は聞き取りやすい。
- 先生に注意される点は、アジア人は発音が多い。先生が正しい発音を教えても、自分の発音との違いがわからず、何度も練習させられるという場面がある。
- 先生のジョークが聞き取れずに反応できないのはアジア人。
つまり、アジア人は英単語を知っていても、正確な発音ができず会話で苦労します。
先生によく注意される発音は、やはり「L」と「R」の使い分けです。
聞き取りについても、先生の言っている単語が何度聞き直してもわからず、文字で書いてもらうと知っている単語だったということが、アジア人の生徒にはよくあります。
南米の人にとっては、母国語(ポルトガル語、スペイン語)と英語で似た単語が多くあって、「L」と「R」の区別はもちろん、英語の発音に必要な音が母国語にも同じようにあるので発音に苦労することが少ないようです。
英単語の意味を知っていても、会話でどのように使うのか知らない
私たちの頭の中にある英単語は、大きく以下の2種類に分けられます。
- 単語の意味が分かり、自分の会話でも使うことができる
- 見たり聞いたりすれば意味は分かるが、自分では使えない
英語を話せずに苦労するのは、私たちの頭にある単語の多くが「2番の状態」だからです。
例えば、「almost」が「ほとんど」という意味なのは知っていると思います。
では、海外でスポーツをしていて、頭に浮かんだ日本語「惜しい!」「もう少し!」を、英語で表現するには何を使いますか?
これも「almost!」の一言ですが、自分の言葉としてとっさに使えますか?
日常会話や学校の授業でも、よく使われる表現です。
他にも「attention」「complex」「purpose」など、意味は分かると思いますが、自分で話すときに使えますか?
また、例えば「see」「look」「wacth」の使い分け、「hear」「listen」の使い分けなども会話で詰まる原因になりがちです。
簡単な単語を組み合わせた、会話でよく使うフレーズの意味を知らない
例えば、英会話学校の先生がよく使うフレーズに「So far, so good?」があります。
「今まで教えたところは、ちゃんと理解した?」という意味ですが、普段の会話でも「今のところ順調」といった意味で使われます。
特に「So far」は、あらかじめ意味を知っていないと、文字から意味を推測できません。
例えば、「for sure」「here you go」「go ahead」の意味は分かりますか?
どれも簡単な単語を組み合わせた表現で、会話にもよく登場しますが、あらかじめ意味を知らないと「???」となりますよね。
日本の学校では英単語はたくさん覚えますが、会話で登場するこのような表現は覚えた記憶がありません。あなたはどうでしょうか?
もしくは、授業では覚えたけど、そのあと実際に英会話をする機会が無くて忘れてしまっているだけかもしれませんが…。
フレーズの重要性や覚え方については、こちらの記事に詳しく書きました。
英会話で使うフレーズから自分の口グセを探そうの記事
どうすれば英会話ができるようになる?
ここまで、英会話が苦手な私たちに足りない3点を見てきました。
- 簡単な英単語について、正確な発音を知らない。→伝わらない、聞き取れない
- 英単語の意味を知っていても、会話でどのように使うのか知らない。→話せない
- 簡単な単語を組み合わせた、会話でよく使うフレーズの意味を知らない。→理解できない
どれも私が実際に英会話で苦労した点です。
英会話を上達させるには、単語帳で新しい英単語を覚えるのではなく、これらの弱点に対応することが必要です。
ただ残念ながら、これらに対応する手っ取り早い方法はありません。
いちばん有効なのは、やはりオンライン英会話などを利用して、実際に英会話を繰り返すことです。 会話の中で、相手に伝わらない発音や、会話の中での単語の使い方、知らなかったフレーズを把握して、少しずつ必要な知識を足していくことです。
日本語でも、よく使う単語やフレーズは人によって違います。
英語でも、使いたいと思う単語やフレーズは、人によって違うはずです。
そのため、実際の会話をしていく中で、自分自身に足りないものを補っていくしかないのです。
映画やドラマを活用する
とは言え、実際の英会話をする機会がない人や、本番の英会話の前に練習しておきたい人もいるでしょう。
そういう人には、映画やドラマを活用する方法がおすすめです。
具体的には、以下の手順です。
- 映画やドラマを英語字幕で観る
- 使いたいと思う単語やフレーズが含まれるセリフを覚える
- そのセリフを何度も聞いて、発音とスピードも含め完全に真似る
- そのセリフを実際の自分の会話で使う場面を想像する
映画やドラマは、日常会話が多くて、何度観ても飽きないものがいいでしょう。
Googleで検索すれば、教材に適した映画を紹介したページがたくさん出てきますよ。
私のおすすめは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(Back to the Future)です。
SFではありますが、日常会話が多く、使われている英語もキレイだと思います。
まとめ
英会話が苦手な私たち日本人に足りないのは、単語力ではありません。
英会話を上達させるために必要なのは、次の3点です。
- 簡単な英単語について、正確な発音を知る。
- 自分の会話で材料として使える、基本的な単語を増やす。
- 簡単な単語を組み合わせた、会話でよく使うフレーズを覚える。
これらにいちばん有効なのは、オンライン英会話などを利用して、実際に英会話を繰り返すことです。
会話の中で、相手に伝わらない発音や、会話の中での単語の使い方、知らなかったフレーズを把握して、少しずつ必要な知識を足していきましょう。
英会話の機会が無い人には、映画やドラマを活用する方法もオススメです。
英語が話せれば、世界中の人と話ができるようになって、確実に自分の世界が広がります。
「英語が苦手な日本人」から抜け出しましょう。
それでは。
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