どうも、たいちです。
「一度きりの人生」「人生は短い」といったフレーズは、本や映画でよく目にしますよね。
そのフレーズを見ると「確かにそうだな〜自分もいつかは死んじゃうんだ」と今の自分をふり返って、「自分は人生をちゃんと生きているのか?」と少し身が引き締まったりしませんか?
でも、普通に生活していて、常日頃から自分がいつかは死ぬということを意識して生きている人って、そんなにいないはずです。
例えば、昼食に何を食べるか考えているときに、「一度きりの人生なんだから、明日死んでも後悔しないようなメニューを選ばないと!」なんていちいち考えていたら疲れちゃいますよね。
我々は「自分がいつかは死ぬ」ということを、特に意識せずに日々の生活を送っています。
私も、このブログの詳細なプロフィールに 「一度きりの人生だから」とか「死ぬ時に後悔しないような」といった事について書いていますが、ずっとそれを意識している訳ではありません。
例えば、何か大事なことを決めるときなど、意図的にこういったことを考えるだけです。
ただ、私がこれまで「一度きりの人生」という言葉を、本当に実感を持って使ってきたわけではなかったということに初めて気がつきました。
というのも、つい先日初めて近い親戚が亡くなったことで、初めて死を現実のものとして身近に感じ、一度きりの人生というものを改めて認識しました。
「それまで何年生きても、どんな人生を送ってきても、いったん死んでしまえば本当にそこでお終いである」ということを。
(さっきから「死」という言葉ばかりですね。すみません…。)
今回は、「一度きりの人生を後悔なく生きるためには?」という問に対する私の見解を書いていきたいと思います。
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一度きりの人生を後悔なく生きるために大事なこと
結論からお話しすると、
一度きりの人生を後悔なく生きるために最も大事なことは
周りに流されて生きるのではなくて、自分で道を選んで生きていく
という点だと思っています。
つまり、自分を取り巻く周りの環境や、自分以外の人(他人)に合わせて、その場その場を「場当たり的に生きる」のではなく、「ブレない1本の芯を持って、むしろ自分自身が周りに影響を与えて生きていく」ということです。
もし、周りに合わせて生きていけば、周りに波風を立てることもなく、他人の期待にも応えるので人間関係もうまくいって、一見すると順風満帆な人生に思えるかもしれません。
でも、周りに合わせることばかり考えていると、自分の本当にやりたかったことが少しずつ少しずつ犠牲にされていき、後から振り返ったときに「結局は本当にやりたいことが何もできなかった」という、寂しい人生になってしまうのではないでしょうか。
今までの私の生き方が、まさにそうだったからこそ、危機感を持ってこのように思うのです。
周りの環境や他人にばかり合わせて生きると…
今までの私の生き方こそが、周りの環境や他人にばかり合わせて生きることでした。
これまで、自分の周りにいる人が望むことや、勧められたことに反応してここまで来ました。
例えば、
- 高校受験は、親や塾に勧められた、有名な学校を目指して勉強した。
- 大学受験の時は、初めてできた彼女に時間を割きすぎて、目標の大学にはほとんど落ちた。
- 大学時代の彼女に「金持ちとしか結婚しない」と言われて、良い会社を目指した。
(どうでもいいけど、こうやってふり返ると、女性に振り回され続けてますね(笑))
ただ、周りに流され続けて生きてたこれまでの人生にそれほど後悔はしていません。そういう性格なので。
人生で迷子に…
とはいえ、これまで周りに流され続けて生きてきた成果といいますか…弊害といいますか…
働き始めて10年以上経ち、年齢が30代後半になっても、「この先どのような人生を送りたいのか」なんて、あまり考えたこともありませんでした。
そのため、働きすぎて身体を壊しかけたときに、「このままの生活を続けることが正解なのか?」「それとも別の道を選ぶべきなのか?」という大事な決断ができず、始めて人生の迷子になってしまいました。
たくさん悩んだ結果、とりあえず仕事を休職して海外へ移住するという選択をすることになりました。
どうすれば周りに流されず自分で道を選んで生きていけるか
ごく普通の人にとって、周りに流されず自分で道を選んで生きていくというのは、とてつもなく難しいことです。
他人から与えられた環境を受け入れ、周囲にあまり波風を立てずに、特に大きな変化も起こさず生きていくのが、なんだかんだ言っても一番ラクですから。
あなたや私を含む多くのサラリーマンが、そうやって日々を過ごしています。
自分の状況について毎日グチや文句を言いながらも、実際には「自分はそれなりに恵まれていて現状に満足しているんだ」と自分自身に言い聞かせて生きていくのです。
日本で働いている時の私がそうだったように。
ただ、私は仕事で身体を壊しかけたことをキッカケに、現状のままでも大丈夫だと自分自身をだまし続けることができなくなり、とにかくいったん現状を変えざるを得ない状況に追い込まれました。
現状維持はリスク
あなたが今やっていることは、本当に自分のやりたいことですか?
この問いに自信を持ってYesと答えられないなら、あなたも私と同じように、自分をだましながら現状を維持しているだけかもしれません。
確かに、今までやってきた仕事や人間関係などを変えることは、大変だしリスクもあります。
でも、よく考えてみてください。
現状維持は、もっと大きなリスクを含んでいる可能性があります。
つまり、変化を起こすリスクを嫌い、仕事や人間関係を惰性で続けることで「本当に自分がやりたいことができないままで一生を終える」という、見えないリスクです。
そのままでは、一度きりの人生という大きな観点で見たときに、本当に大事なことを逃して人生を棒に振ってしまうかもしれません。
私の場合、少なくともここ数年間については、仕事で心と身体を酷使しすり減らしてきてしまったことは明らかです。
家族と過ごす大事な時間、自分の大好きな趣味に費やす時間など、人によって本当に大事なことは違うかもしれませんが、あなたはそれを大事にして毎日を過ごせているでしょうか?
なぜ人は惰性で続けてしまう?
「人が、自分自身で環境を変えられない根本的な原因」についても知っておく必要があります。
「人は、自分がすでに持っているモノや状況を過大評価する傾向にある」という心理学の研究結果をご存知でしょうか?
つまり、自分が今まで時間や労力をかけてやってきた「仕事」や「人間関係」などには強い愛着や思い入れがあるので、「実はそれ自体あまり価値がなかった」という事実はなかなか認められないということです。
ケンカばかりして、他人から見れば別れた方がいいだろうというカップルが、いつまでもダラダラと別れずにいて、いつも周りに相手のグチを言ってて周りの人も迷惑…という状況はまさにこれです。
「あれもこれも」やるには人生は短い
この点を踏まえたうえで、「現状で自分は本当に自分のやりたいことに向かって進んでいるかどうか?」と、一歩引いた客観的な視点に立って自分を評価してあげましょう。
極端な話、自分の本当にやりたいことだけをやって生きたとしても、死ぬまでにそれをやりきることができるのかわかりません。
他のたくさんのことにも手を出しながら自分の目標も達成するという風に生きるには、人生はあまりに短く、あれもこれもやろうとしているうちに全て中途半端なまま人生が終わってしまう可能性が高いです。
自分の周りの人を大事にすることのバランス
「周りに反応して生きるのを止める」という場合に、あわせて考えるべき点があります。
多くの日本人は、自分の周りの人の機嫌や空気を最優先にしていて、そういう生き方が正しいと思っています。
もちろん、周りの人の機嫌や空気を大切にすることは大事なことで、相手が望んでいるであろうことを汲み取ってしてあげることは、社会で生きていく上で必要なことです。
ただ、自分の周りにいる全ての人の空気を読んでいては、周りに反応して生きることになり、自分自身のやりたいとことができない典型的なパターンになります。
自分の周りにいる人たち全員に好かれるように生きていくのは、必要な労力が大きすぎます。全員に好かれることが、あなたの人生の目標なのであれば全力を尽くすべきですが…。
相手によって使い分ける
周りに気を遣ってしまう優しいあなたに必要な解決策は1つです。
「本当に自分が大切にしたいと思う相手」を最初に絞り込めばいいのです。
自分自身の判断で取捨選択した「本当に自分が大切にしたいと思う相手」に対しては、今後はむしろ今まで以上に全力を尽くして、相手を大事にして生きていきましょう。
一方で、そういった相手ではない人については、義理と人情に反しない範囲内で接するという使い分けをすべきです。
全ての他人に気を遣ってしまう人こそ、意識しないと全ての人にいい顔をしてしまいます。(私のことです…)
あなたが本当に大切にしたいと思う相手は誰ですか?
繰り返しになりますが、「本当に自分が大切にしたいと思う相手」に対しては、今後はむしろ今まで以上に全力を尽くして、相手を大事にして生きていきましょう。
そもそも、「本当に自分が大切にしたいと思う相手」に対してすら、そのような行動ができない人は、他の人から大切にされなくなり、結局は心から信頼しあえる相手がいなくなってしまうと思います。
その場合においても、「自分が本当にやりたいこと」に反する行動をとることは、結局は自分を苦しめることになり、相手にとっても望まない結果になるという点は忘れてはいけません。
まずは自分のやりたいことを明確にする
ここまで、一度きりの人生を後悔なく生きるために最も大事なことは、
周りに流されて生きるのではなくて、自分で道を選んで生きていく
という点だというお話をしてきました。
そして、そのために必要な前提は、
まずは自分がやりたいこと、将来なりたい姿を明確にする
ということです。
あなたは、「何年かかっても将来はこういう姿になりたい」というイメージを持っていますか?
そして、それを達成するためにはこれだけは譲れないという、ブレない軸を持って生きていますか?
もし、そういったものが今のところ思い当たらないのであれば、あなたは既に周りの環境や他人に流され続けて生きてきたはずです。
まずは、自分自身の道しるべとなるゴールを明確にして、そこにたどり着くために進むべき道を自分自身で選びながら生きていく必要があります。
そうしないと、結局のところ周りに反応して行き当たりばったりの人生になってしまい、一度きりの人生を後悔なく生きることができません。
まずは、自分のやりたいことを明確にすることから始めましょう。
私のやりたいこと
カナダで見つけた私の目標は、まずこのブログです。そこに至るきっかけもありました。
カナダから帰ってきて、いろんなことを考えた結果、ブログを育てながら通訳案内士試験を目指すことにしました。
まずはここを軸にして、今後の自分の進むべき方向を考えてみようと思います。
もし興味があれば、ぜひこちらの記事も覗いてみてください。
また、今回の記事を書くきっかけの1つになったのが、こちらの本です。
本当に大事なことにだけ、自分の労力をかける。その重要さを理解できます。
それでは。
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