どうも、たいちです。
近ごろ、こんな内容の書籍や記事をよく見かけます。
- わかりやすく書く・話す・説明するコツ
- 効果的なプレゼンテーションをする秘訣
- 効率的な問題解決の方法
- 仕事を早く終わらせるワザ
- 人生をより良く生きるには
読んでみると、「重要」とされる点は共通していることに気がつきます。
- 「たくさんある情報や選択肢の中で、いちばん重要なのは?」
- 「重要かどうかは、相手の立場で考える」
- 「理想ー現状=いま足りない点」
この3点を、それぞれ場面や設定を変えて説明しているのです。
一つずつ見ていきましょう。
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1.「たくさんある情報や選択肢の中で、いちばん重要なのは?」
まず「結局は?」「要するに?」というポイントを、1つに絞ります。
あれもこれもと欲張ると、必要な結果が得られません。
- 本当に伝えたいメッセージが、相手に届かない
- 複雑なままの問題は、どこから手をつけていいかわからない
何ごとも、本当に重要な点というのは限られていて、それさえ解決すれば、あとは何とかなるものです。
「80対20の法則」とも言われる「パレートの法則」を知っていますか?
例えば「あなたが今日10時間働いたと仮定します。仕事の成果のうち80%を生み出したのは、10時間のうちたった2時間の仕事です。」という経済学者が発見した法則です。 逆に言えば「残りの8時間の仕事は、20%分の成果しか生み出していない」のです。
最大の効果を得るためには、最初に重要な点を見つけて、そこに全力を注ぐべきですね。
2.「重要かどうかは、相手の立場で考える」
もちろん、場面によって「重要」とされる内容は大きく変わってきます。
何をもって「重要」とするかの判断基準は、常に「その行為によって影響を与えたい相手の立場に立って考えるべき」と集約できます。
- 説明やプレゼンであれば、聞き手の立場に立って何が重要かを考える
- 人生について考えるのであれば、自分自身にとって何が一番大事なのかをもう一度考える
例えば、誰かに何かを説明するときは、意識しないと「自分が」言いたいことだけを話してしまいがちです。
常に「相手にとって」「本当に知りたいポイント」は何か?を考えなければなりません。
逆に、自分の人生をより良くしたいのに、「周りの人」からどう思われるかを心配していては、いつまで経っても「本当に自分がやりたいことをやり遂げる後悔のない人生」を送ることはできません。
3.「理想ー現状=いま足りない点」
上の2つのポイントを使って重要な点を見極めたとして、それを人に説明したり、問題を解決するためには、どうすればいいでしょう?
突きつめて考えると、とてもシンプルです。
- 現状を知る
- あるべき状態(理想)を考える
- 現状と理想の間に足りないものを埋めていく
例えば、商品を売るためにプレゼンテーションをする場合、「この商品を使えば、現状の不満を解決し、あなたの望む将来が得られます!」というのは、もはやお決まりの型です。
他にも、問題を解決する場面において「状況が複雑すぎて、そもそも何が問題か見えな」という経験があると思います。
そんな時こそ、「足りないもの」こそが「解決すべき問題」であることを思い出しましょう。
なぜ自己啓発本に感動しても、実際に行動できないのか?
こうして改めて考えると、私たちがすべきことは常に同じということですね。
- 「たくさんある情報や選択肢の中で、いちばん重要なのは?」
- 「重要かどうかは、相手の立場で考える」
- 「理想ー現状=いま足りない点」
ただ、あなたの本棚には似た内容の自己啓発本が何冊も並んでいませんか?
また、いつも同じような記事をブックマークしていませんか?
つまり、自己啓発本を読んで感動して、頭で理解したつもりになっても、結局は自分の人生においてその内容を実践できていないという証です。
きっと、いろいろな本や記事で読んだテクニックや処世術が、頭の中で整理されず、身につかないまま忘れていってしまうという繰り返しになってしまっているはずです。
今回の記事をヒントに、今まで読んだ本や記事を改めて読んで、頭の中を整理してみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回みてきた3点のうち、いちばん大事で、最も難しいのがこれです。
「1.たくさんある情報や選択肢の中で、いちばん重要なのは?」
「重要なポイントだけに絞りなさい」と言われても、なかなか絞れないのは「絞るのが怖いから」です。
何かを選ぶことは、他を捨てることと同じです。
捨てるには勇気が必要で、安心や安全のために、全てを取っておきたいと考えてしまいます。
でも、上でお話ししたように、欲張ると結局は何も得られません。
何かを得るためには、何かを捨てなければならないのです。
それでは。
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