カナダの郵便局(canada post)が再配達をしない理由

image-canada-post 生活全般

どうも、たいちです。

カナダの郵便局(canada post)は、日本と同じように不在通知を置いていってくれます。

でも、再配達はしてくれません。

指定された郵便局へ、自分で荷物を取りに行くのです。

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カナダの郵便局(カナダポスト)は再配達をしてくれない

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先日、初めて日本からの郵便が来ました。

でも受け取れなかったので、郵便受けに不在通知が入っていました。

不在通知の「明日の1時以降」という欄に丸が付います。

当然、その時間に再配達に来てくれるという意味だと思い、翌日は家で待ちます。

でも、夕方まで待っても再配達が来ません。

不思議に思って、不在通知を改めて読んでみました。

「明日の1時以降にあなたの荷物が利用可能(available )です」

ただ、再配達するとはどこにも書いていません。

また、最寄りの郵便局の住所が書かれています。

なるほど。

つまり「郵便局に取りに来てね」という意味か…

ネットで調べると、確かに、カナダの郵便局は再配達をしないようです。

その夜に郵便局に取りに行き、無事に荷物を受け取りました。

 

なんで再配達をしてくれない!?

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「カナダの郵便局は再配達をしてくれない」という事実に驚きました。

「郵便をお客さんに届けるのが郵便局の仕事でしょ?

お客さんに取りに来させるなんて、カナダの郵便局は仕事しなさすぎ!」と。

「再配達というのはあって当然」と思って生きてきた我々日本人です。

でも、よく考えると…

お客さんに受け取ってもらえるまで、何度も再配達するのって大変ですよね。

日本では、再配達の時間指定まで可能で、とても便利です。

でも、配達する人は、一体どうやって時間をやり繰りして、

あれだけ多くの人の時間指定に応えて、ちゃんと荷物を届けるのでしょう?

 

実は、カナダの宅配便は再配達してくれる

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実は、カナダの宅配便(fedexなど)は、再配達をしてくれます。

配送センターから電話がかかってきて、再配達の時間が調整できます。

ただ、日本と同じレベルのサービスを求めてはいけません。

例えば、こちらが希望した時間は参考程度にしか考えていないようです。

これまで2回ほど宅配便を利用しました。

必ず「配達の直前」にもドライバーから電話があります。

「今日あなた宛の荷物があるけど、家にいる?」

「午後なら大丈夫」とこちらが答えると、

「じゃあ1時くらいに荷物が届くから」

用事を済ませて急いで家に帰って待っていると、5時くらいにようやく届きます。

届いたダンボールには「配達1時くらい」って書いてあるのに…。

 

カナダポストが再配達しない制度は合理的

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さて、なんだか愚痴ばかりになってしまいました(笑)

今回は、カナダの郵便局や宅配便を批判する記事ではありません。

配達する人の立場に立って考えれば、

「再配達しない」という、カナダの郵便局の方針は合理的だと思うのです。

「一度家に届けたけど、不在だったから取りに来てね」と書き残しておけば、荷物は配達の人の手を離れます。

郵便局は、荷物を保管してお客さんを待ってさえいればいいのです。

お客さんの方が、お客さんの都合のいい時に取りに来てくれます。

この制度によって、お客さんが負担する労力は、たった一度郵便局に荷物を取りに行くことだけです。

一方、配達する人は、何人分もの荷物を何度も家へ届けに行く手間がなくなります。

(クルマ社会のカナダだからこそ、お客さんが重い荷物でも取りに来れるのですが。)

 

日本の宅配業者を大変にしているのは…

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日本では、よく配達の人の過酷な労働環境が話題になります。

朝早くから夜遅くまで、たくさんの重い荷物を運んで、単価も安い。

Amazonなどのネットショッピングが盛んになり、この問題が深刻化してきています。

ありとあらゆる商品が、安い単価(送料無料など)でお客さんのもとへ運ばれます。

例えば、ボールペン1本でもネットで注文する時代です。

ネットで買い物をする我々には非常に便利な制度ですが、よく考えて下さい。

買い物ボタンを押すたびに、実際にその商品をあなたへ運んでくれる人がいるのです。

次のような経験はありませんか?

「再配達の時間指定をしたけど、仕事が忙しくてその時間に家に帰れなかった。」

「仕事が忙しくて、時間変更の連絡もできなかった。」

他でもないあなたが、配達の人たちの労働環境をより過酷にしているのです。

 

便利な日本と、便利じゃないカナダ

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より便利になっていくサービスを、当然だと考える消費者。

そのサービスを維持するために、大きな犠牲を払う労働者。

これが、まさに今の日本の姿をあらわしているのではないでしょうか?
(なんだか話が大きくなってきてしまいましたが…)

カナダの郵便局や宅配便のサービスは、「日本人から見ると」お客さんにとって便利とは言えません。

でも、カナダの人にとっては、それが当たり前なのです。

カナダの「ゆったり」サービスの例

他にも、カナダに来て日本との違いに驚き、感心した部分があります。

例えば、カナダのショッピングモールやスーパーは、

  • 祝日は基本的にお休み
  • 土日も平日より営業時間が短く、朝は遅く始まり、夕方には閉まる

土日や祝日は、お店にとっては稼ぎ時だと思うのですが、
「土日は従業員だってゆっくりしたいんだ!」という意思表示でしょう。

また、カナダのバスの運転手はゆったり仕事をしています。

  • ターミナル駅で運転手同士が話し込んで出発が遅れる
  • 時間より遅れているのに運転手がトイレ休憩から帰ってこない
  • バス停で急に運転手がいなくなったと思ったら、コーヒーを買ってきた

「バスの運転手だって人間なのだから、時間ばかり守っていられない!」という考えなのでしょう。

でも、繰り返しになりますが、カナダの人にとっては、それが当たり前なのです。

これがカナダのスタイルなんです。

カナダ人は、心に余裕があって、優しい人が多いと思います。

それに、あまりイライラしていません。

その秘訣が、こういったお互いがストレスを溜めない社会にあるかもしれませんね。

 

まとめ

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今回は「カナダの郵便局が再配達をしてくれない」という事実をきっかけに、

「日本の過剰サービス」と、「カナダのゆったりサービス」について考えました。

日本はサービス業に限らず、全てのお客さんの要求水準が高いため、国民全体の残業が増える要因になっています。

ほとんどの人が当たり前だと思っている過剰サービスをやめれば、
全ての人がもっと時間を自分のために使えて有意義な生活を送れるのではないか!
と思うのです。

そうすれば、
日本ももっと働きやすく住みやすい国になるのではないでしょうか。

日本人の働き方について考えた記事は、こちらもあります。
毎日残業で仕事に疲れたあなたの味方!?「働き方改革」って何?の記事
仕事が嫌いなサラリーマンは損してる?じゃあ、どうすりゃいいの?の記事

それでは!

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