どうも、たいちです。
海外へ行くと、日本とは違う文化や習慣にビックリする場面がありますよね。
海外旅行中は、1日に1つくらいは、「へぇ〜そうなの?知らなかった!」となる気がします。
むしろその違いを楽しみたくて、海外旅行に行く人も多いんでしょうね。
もちろん、実際に海外に行かなくても、誰もが知っている有名な違いもあります。
例えば、アメリカ(カナダもだいたい同じ)なら以下が有名でしょう。
- 家の中で靴を脱がない
- 車のハンドルが日本と反対で、道路も右側通行
- 飲み物のサイズがデカい
一方、実際に海外に行かないとわからない、
有名ではなけど、意外と重要な文化の違いというのも結構あります。
今回は、そんな文化の違いが原因で発生した、わが家の重大事件を紹介します。
「これを知らなかったばかりに大変な目にあいました!」
という相談や記事を、ネットでも見かけます。
あなたもこの事実を知らないと、私と同じ目に合うかもしれませんよ!
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その事実とは?
カナダのATMでお金を預け入れる際に、必ず封筒を使うということです!
いまいちピンと来ないですか?
日本とカナダを比較しながら、具体的に説明します。
日本の場合
日本のATMであれば、
ATMに預け入れる際には、お札をそのままATMの投入口に入れますよね。
例えば、日本のATMで5万円を預け入れようと思ったら、
- 5万円を投入口に入れると、
- ATMがその場でお札を数えてくれて、
- 5万円の入金でよろしいですか?と聞かれ、
- 確認ボタンを押すと、プラス5万円が残高に反映されるかと思います。
つまり、その場でATMがバララっとお金を数えてくれますよね。
カナダの場合
でもカナダのATMは、そんなに賢くありません。
例えば、カナダのATMで500ドルを預け入れようと思ったら、
- まずいくらを預け入れたいのかをATMに入力(ここでは500ドル)し、
- 現金500ドルを封筒に入れて封をとじて、
- ATMの投入口にその封筒を入れると、
- プラス500ドルが残高に反映されます。
どうやら、その後に銀行の人がATMから現金を回収し、
1件ずつ手作業で、
ATMの預け入れ処理の金額と、実際の封筒の中身を照合するらしいのです。
なので、一応ATMで操作したその場で、500ドルが残高には反映されますが、
実際の封筒の中身との照合が終わるまでの数日間は、この500ドルは引き出せません。
アナログすぎでしょ!
機械を使ってる意味ないじゃん!?
という訳で、日本とカナダのATMの違いがわかったところで、
引き続き、わが家で起きた事件をご紹介します。
日本とカナダの文化の違いから生じた、わが家の重大な事件
ここまで読んでいただいたあなたには、
事件の内容について何となく想像がつくかもしれません。
封筒に入れずにお札を投入口に入れたから、
預け入れたはずの金額が、うまく残高に反映されなかったとかでしょ?
実は、わが家の場合はもう少し複雑な状況になってしまったのです。
その日、わが家に一体何が起きたか、順を追って説明しますね。
事件の経緯
月末に子供の保育園の月謝が引き落とされるので、
銀行の残高にお金を預け入れなければなりません。
1,000ドルの現金を持って銀行のATMに向かいます。
カナダの銀行口座を開いて間もないので、
ATMを使っての銀行口座の操作自体、今日が初めてです。
もちろん窓口で処理をしてもいいのですが、
英語で何かコミュニケーションのミスがあってはいけません。
日本でも、銀行の窓口なんて何年かに1度しか行きません。
ほとんど全ての処理をATMで行っていたので、今回ももちろんATMで預け入れます。
ATMの操作自体は、
カナダに来てからクレジットカードのキャッシングを何度かしているので、
何となくはわかるので大丈夫でしょう。
ATMの操作
これはクレジットカードでも同様の手順なので大丈夫。
落ち着いて正しい暗証番号を入力します。
次に、取引を選ぶ画面になりました。
「預け入れ」は英語で何というのか少し迷いましたが、
「引き出し」は英語で withdraw なのは知っていたので、
「預け入れ」は消去法で deposit であると推測しました(正解!)
次は、どの口座へ預け入れるかの選択です。
checking account と saving account が表示されますが、
どちらかよくわかりません。
言葉の響きから預金口座っぽい saving account を選びました。
(結果としてはハズレで、口座引き落としがされるのはchecking account からです。
が、ここでは事件の内容とは関係ありません。)
※ このような失敗が無いように、こちらの記事も後で読んでみてください
カナダで銀行口座を開設したい人は必ずチェック!銀行利用マニュアル
預け入れ口座を選んだ後は、入金の金額を入力します。
ここは、手に持っていた現金と同じ1,000ドルを入力しました。
お金の投入
そしていよいよ問題の瞬間です。
ATMは、「まず現金を封筒に入れるように」という指示をしているようです。
すぐ「またまた〜何言っちゃってんの?そんなわけ無いでしょ!」 と思いました。
「だって、封筒に入れたら金額が数えられないでしょ?」
と、ATMにツッコミを入れました。
そして、投入口が音を立てて動き始めたので、
そこへ1,000ドルの現金を、流し込んでいきました。
私がその時に持っていた1,000ドルは、全て20ドル札でした。
50枚を流し込むのは意外と時間がかかります。
しかし何と、お金を半分ちょっと入れた頃に、
ゆっくりと投入口が閉まってゆくではありませんか!
「ちょっと待て、まだ全部入れてないぞ」と焦りながら、
残りの20ドル札を急いで投入口に流します。
でも、全てを入れ終わる前に、投入口は閉まってしまいました。
結果として、もともと手に持っていた1,000ドルの現金のうち、
240ドルがATMには入らず、手もとに残ってしまいました。
まさかの事態に呆然としていると、ATMからご利用明細が出てきて、
「1,000ドルの預け入れをして、現在の口座の残高は1,000ドル。」
という内容の紙を受け取りました。
「やばい、ATMで預け入れ1,000ドルって入力したのに、
760ドル(=1,000ドルー手もとの240ドル)しかATM入らなかった。
このままでは銀行に嘘をついたことになってしまう。」
どうしよう…。
窓口へ
とりあえず窓口へ行って状況を説明しなければ、と思って窓口へ行きました。
幸い、その日は並んでいる人も少なく、すぐに窓口の若いお兄さんと話ができました。
ただでさえ動揺しているうえに、英語での説明です。
窓口のお兄さんは一生懸命聞いてくれますが、なかなか理解してもらえずに、
言い方を変えて何度も説明し、ようやく理解してもらったようでした。
手もとに残ってしまった(ATMに入らなかった)現金240ドルを渡し、
お兄さんが何かの処理を行った後で、彼が言ったのは、
「この240ドルを追加で預け入れ処理しといたよ」でした。
え…?
確かに、お兄さんからもらった利用明細には
「240ドルの預け入れをして、現在の口座の残高は1,240ドル。」
と記載されています。
なんと、うまく伝えられず余計に傷口が広がりました…。
そこで、少し落ち着きを取り戻してきた頭で、
再度、お兄さんに説明をしなおしました。
「今日ここへ1,000ドルを持ってきて、それを全部ATMに預け入れようと思ったのに、
全部はATMに入らなくて、240ドルが手もとに残っちゃった。
口座の最終的なあるべき残高は1,000ドルなんだよ」という感じです。
お兄さんは「あ〜そういうことか!わかったわかった」と言い、
「じゃあ240ドルの追加預け入れを取り消して、残高を1,000ドルに直すね。」
と言ってくれたように理解しました…その時は。
ようやく理解してもらえてよかった〜と安心しました。
でも、そうではなかったのです。
およそ1ヶ月後
その後、しばらくこの件を忘れていて1ヶ月程が経ちました。
そろそろ次の月の引き落としの準備をしなければなりません。
久々に口座の残高を確認したところ、
本来、残高が1,000ドルであるべきところ、240ドルしかありません。
取引明細を見ると、9月末付で1,000ドルがマイナスされてしまっています。
1ヶ月前にお兄さんの誤った処理で残高が1,240ドルになってしまった後、
本来取り消すべき金額は、誤って追加で預け入れされた240ドルなのに、
なぜか1,000ドルの方が取り消されてしまったのです!
(この辺で、さらに話が複雑になってきましたね。大丈夫でしょうか?)
つまり、
本来あるべき残高1,000ドル(ATMに入れた760+窓口で渡した240)に対し、
現在の残高が240ドルになってしまっているので、
ATMに投入した760ドル分だけ、お金が消えてしまった計算になります!
これには焦りました。
焦りながらも、また口頭で説明してもきっとうまく説明できないと考え、
状況を説明する文章を英語で書きました。
文章の内容としては、上記の経緯を説明したうえで、
ATMに封筒に入っていない760ドルがあったでしょ?
それが自分のだから返してくれ!という訴えをしたのものです。
この時は文章まで書いたものの、正直に言って、
状況証拠はATMに残った現金だけで、それが自分のものと証明する手段がないので、
お金は返ってこないかもしれないなぁ、と考えていました。
再び銀行の窓口へ
すると、意外に真剣に取り合ってくれて、
個室に座っている、別の担当者に引き継いでくれました。
そこで再び文章を読んでもらったうえで、
いくつか口頭で追加確認を受け、それに答えました。
その担当者はとても真剣に状況を把握してくれ、
電話で複数の上司に相談したりして、
さすが銀行!という感じでした。
ただ、その場では消えた760ドルについて、
返ってきそうかどうかという話はしてもらえませんでした。
その後2週間くらいの間、お金が返ってくるかドキドキしながら待ちましたが、
電話で何回か追加確認を受けながら、
最終的には無事そのお金を返してもらえました。
苦労した甲斐がありました。
銀行の担当者は中国系の人でしたが、
その人も最初は封筒に入れるのを知らなくて、そのまま入れちゃったそうです。
アジアの人はだいたいみんな最初に失敗するんだよ、と教えてくれました。
まとめ
ここまで長い話にお付き合いいただき、どうもありがとうございます。
改めて文章で書いてみると、なかなか理解が難しい状況ですね。
よく銀行の担当者は理解してくれたなぁと改めて思いました。
さて、今回のポイントは単純です。
・カナダのATMでお金を預け入れる際に、必ず封筒を使う!
・もしお金を失いそうになってもあきらめない!
ほとんどのカナダ人は本当に親切でやさしいです。
困った事があれば、まず相談してみましょう。
ほとんどの人は一生懸命聞いてくれて、何とかしてくれようとします。
今回は、ATMで銀行口座へお金を預け入れる操作について解説しました。
ATMでキャッシングする際の操作はこちらで解説しています。
カナダのATMでキャッシングする際の操作を写真で解説の記事
それでは。
【参考】銀行に向けて書いた文章
yesterday I checked my account balance and I found the balance is wrong.
My saving account balance should be $1000.But now it’s only $240.
I think it results of the transaction at 9/27.
At that day, I supposed to deposit $1000 to my saving account by ATM.
But I didn’t use envelope because I didn’t know about that.
So I put $1000 ($20 bill ×50) directly to ATM and $760 could go into ATM, but the remaining $240 couldn’t.
Soon, I talked a counter staff about this situation and asked to deposit the remaining $240 to my account, also.
At first, he misunderstood my situation that I wanted deposit additional $240 to my saving account.
So he operated that, and my account balance became $1240 at that time.
But it didn’t make sense. So, I explained again and asked that my account balance should be $1000.
He said he could operate to correct balance in a couple days.
And he gave me a receipt about that.
I thought he could understand my situation completely, but it was not so.
Yesterday, I checked my saving account balance online,it becomes only $240.
And I checked the Receipt of that day again.
It is said ‘available balance is $240’.
It’s my mistake that I didn’t check the receipt at that moment.
I think your cash balance of ATM at 9/27 was $760 over.
I’d like my saving account balance to be correct amount $1000.
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