通訳案内士は海外移住や留学する人にこそ必要な資格

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どうも、たいちです。

あなたは通訳案内士という資格を知っていますか?
外国から来る旅行客を相手に、「お金をもらって」観光地をガイドするために必要な国家資格です。

私は、通訳案内士の資格を取るための勉強をこれから始めます。

あなたも「通訳案内士がなぜ魅力的なのか?」「資格を取るとどんな世界が開けるのか?」についてちょっと話を聞いてみませんか?
特に、この資格は「資格を取るための勉強自体」に大きな価値があると思うので、その辺りを共感してもらえたら嬉しいです。

また、この資格を目指す人に集まってもらって、勉強サークルを作りたいと思いますので、その紹介もしますね。

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通訳案内士とは

何をするための資格?

通訳案内士は、外国から来る旅行客から「お金をもらって」観光地をガイドするために必要な国家資格です。
2018年1月の通訳案内士法の改正により、資格が無くても有償ガイドが可能になりました
改正通訳案内士法が施行されました!(観光庁HP)

職業としては、「通訳ガイド」という名称の方がイメージがわきやすいかもしれません。

通訳ガイドは、旅行会社の旗を持って外国人ツアーの団体客を引率することもあれば、個人客向けに相手の希望に合わせて観光地を案内することもあります。

 

外国人向けのツアーガイド?

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「通訳ガイド」は、外国から来たお客さんを、行きたい場所へ連れて行き、見たいものを見せてあげるだけの単純な仕事ではありません。

お客さんは、日本の歴史、文化、風土を深く知るために高いお金を払って通訳ガイドを雇います。
そのため、例えば「鎌倉の大仏」へ行くとしたら「鎌倉幕府とは何か」「日本人と仏教の関係とは」「仏教における大仏とは」といった点についても説明する必要があるでしょう。歴史や文化まで説明することで、お客さんに観光地をより深く楽しんでもらい、より深く日本を理解してもらうのです。

また、通訳ガイドは長い時間をお客さんと一緒に過ごすので、お客さんにとっての「日本人の代表」として相手に強い印象を残します。
そのため、ガイドをするために日本の歴史、文化、風土を深く理解しておくだけでなく、お客さんの気持ちを理解する社交性やおもてなしの心が求められます。

 

通訳案内士「試験」の魅力

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日本のことをよく知らない日本人

ここで少し、話の場面を変えます。

海外留学や移住すると、一人一人が「日本人の代表」として外国人と接します。うれしいことに、日本に興味がある外国人は多いので、あなたが日本人であることによってたくさんの質問を受ける機会があるでしょう。
そこで痛感するのが、いかに自分自身が日本という国を深く知らないかということです。

例えば、私がカナダで実際に友達から受けた質問に、あなたは答えられますか?

  • 日本にはいくつの世界遺産があるの?1番おススメの観光地はどこ?
  • 日本に犯罪が少ないのはナゼ?
  • どうして過労で死ぬまで働く人がいるの?
  • 日本人の何割が仏教徒なの?何で仏教徒じゃないのに寺でお葬式をするの?

 

私はすぐに答えられませんでした。海外へ出て初めて気付く「そもそも自分の国のこともよく知らないんだ…」と痛感した瞬間です。

 

試験勉強で得られること

通訳案内士の試験では、外国人へ説明するために必要な日本の歴史、文化、風土を問われるため、試験勉強をすることでこれらに対する理解を深めることができます。
この勉強をした後に海外へ行けば、友達から質問を受けた時に何も答えられないという場面は減るはずです。

これから海外留学や移住を考えている方にとっては、海外へ行った後に、必ず「勉強しておいてよかった〜」と思える内容が試験範囲に含まれていると言えます。
既に海外へ行った人にとっては、私と同じように「もっと日本のことを深く知っておきたい」という気持ちを、多少なりとも持って帰国したはずです。そのモヤモヤを解消できる勉強内容だと思います。

さらに通訳ガイドの仕事自体について考えてみても、2020年のオリンピックに向けて、海外からの観光客の数はさらに増えて行くはずです。この資格の需要が高まって行くのは間違いありません。

 

試験内容と日程

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全国通訳案内士(2018年1月の法改正で名称が変更になりました)の試験は年に1回行われ、1次(筆記)と2次(口述)試験に分かれています。
受験資格は特にありませんので、誰でも受験できます。それぞれの試験科目は以下の通りです。

 

1次試験(筆記)

1次試験(筆記)は毎年8月中旬に実施され、合格発表は11月上旬です。
(2018年は8月19日試験、11月8日発表)

  • 外国語
  • 日本地理
  • 日本歴史
  • 一般常識(産業、経済、政治、文化)
  • 通訳案内の実務筆記試験(2018年の試験から追加)

 

まさに日本の歴史、文化、風土を全体的に復習するための試験範囲となっています。
外国語はマークシートと記述の併用で120分。それ以外の科目は全てマークシート方式で40分(一般常識と実務筆記試験は20分)の試験です。 それぞれの科目において科目免除の定めがあり、外国語に関しては次の項目で解説します。例えばTOEICで「900」 840(2018年の試験から変更になりました!)点以上あれば、英語の試験は免除されます。

 

2次試験(口述)

2次試験(口述)は12月上旬に実施され、合格発表は2月上旬です。
(2018年は12月9日試験、翌2月8日発表予定)

  • 外国語による面接試験(和文英訳&質疑応答と、プレゼンテーション)

 

プレゼンテーションは、模擬的なガイドを行うイメージです。その後に関連する質問を受けるので、コミュニケーション能力なども問われます。
出題内容は、日本の歴史、文化、風土に関して外国人が興味を持つであろうトピックが中心に出題されるようです。

 

まずはTOEIC Speaking & Writing Testsで免除点を目指す

今回は英語で受験することを前提にお話ししますが、以下のいずれかの資格を持っていれば、この試験における外国語(英語)の試験は免除されます(有効期間はおおよそ2年:2018年の試験から変更)。

  • 英検1級
  • TOEIC 「900」840(2018年の試験から変更)点以上
  • TOEIC SW スピーキング 「160」150(同上)点以上
  • TOEIC SW ライティング 「170」160(同上)点以上

 

既に免除を受けられる人はもちろん有利ですね(うらやましい…)。
まだ免除の点数に達していなくても、外国語に関しては年に一度の試験を待つことなく、免除を目指して継続して何度もチャレンジできるということです。

まずはTOEIC Speaking & Writing Tests で上記の免除点を目指していくのが現実的かと思います。
従来は、TOEICで840点という、高いハードルではあるけれど現実的な得点を目指せば良かったのですが、900点はさすがにハードルが高すぎます…。

「TOEIC Speaking & Writing Tests」 とは、いわゆるTOEIC(正式には「TOEIC Listening & Reading Test」とは異なります。
「TOEIC Listening & Reading Test」が筆記試験であるのに対し、「TOEIC Speaking & Writing Tests」は、PCを使ってマイクに向かって喋ったりキーボード入力をするタイプの試験です。
Speaking & Writingの試験内容を聞くと筆記試験よりも大変に思えますが、TOEICで900点を目指すことに比べれば、Speaking & Writing で免除点を取る方が勉強時間は短くて済むはずです。
TOEIC® Speaking & Writing Testsとは(IIBCのHP)

 

関連する書籍の紹介

通訳案内士について、ざっと説明してきましたが、より深く知りたい方はこちらの本が参考になると思います。

通訳ガイドの仕事内容

通訳ガイドとして現役で働いている方が、仕事の内容や体験談をかなり赤裸々に語っています。

 

通訳案内士試験の内容

2015年から出題方法が変わったことを、例題を用いて解説しています。試験対策や勉強方法を詳しく教えてくれます。

 

英語で日本の紹介をする

外国からの観光客に聞かれたことを英語でどのように説明するか、というイメージを持たせてくれる本。例えば「日本人はウサギ小屋に住んでいると言われるが、実は世界的に見ても狭くはない」という話を、具体的な数値をあげて説明しています。

 

2019年の試験に向けた勉強サークル

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勉強するメリットが十分にある通訳案内士の試験ですが、合格率が20%にも満たない年があり、なかなか難しそうです。
しかも試験範囲が膨大なので、途中で心が折れそうになるかもしれません。

こういう時は、勉強仲間と一緒に勉強するのが1番です。
1人ではなかなかモチベーションが続かなくても、誰かと励まし合って前に進んでいければ、きっとゴールまで走りきれるはず。

という訳で、2019年(約1年後)の試験を目指して勉強サークルを作りたいと思います。
2018年の試験は受けることができませんでしたので、私にとっても19年が初受験となります

 

勉強サークルの内容

  • 参加は無料
  • Facebookグループに登録してもらい、メンバー間でコミュニケーションを取る
  • 勉強の中で出てきた疑問を相談、試験に関する情報共有、進捗報告など
  • モチベーションアップのため外国人を招き、英語の勉強会、模擬ガイドの場を設ける
  • 合格祝賀会!!

 

という活動をイメージしています。
興味がある方は、以下の「お問い合わせ」のページから連絡してください。
「お問い合わせ」ページ

上の「お問い合わせ」で入力された内容は一切公開されません。
管理人たいちへ直接メールが送られるだけですので、参加を迷ってる方もお気軽にお問い合わせくださいね。

 

管理人たいちの紹介

  • TOEICスコアは2年前くらいの750点。今度はSpeaking & Writingに勉強を切り替えてがんばります!
  • 1年間カナダへ留学してますが日常会話の練習のみ。TOEICの勉強はしてません。
  • 資格試験としては簿記1級、FP3級あたり持ってますが、今回は関係ないかな…

 

まとめ

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法改正により、通訳案内士は有償でガイドを行うための独占資格ではなくなりました。

とはいえ、これだけの難関資格を通った通訳ガイドと、それ以外のガイドでは明らかにサービスの質が異なるはずで、旅行会社も観光客も、質のいい有資格者を求め続けるのではないでしょうか。
また、これまでお話ししてきた通り、この資格は試験勉強をすること自体に大きなメリットがあると思います。

日本に興味を持ってくれる人が、世界中にたくさんいるのだということ、実感をもって海外で感じました。
この試験を通じて、日本の良さを再確認し、海外の人々にその良さを伝えられる人が1人でも多く増えることを願っています。

いやいや、もう試験に受かった人みたいなことを言ってしまいましたが(笑)、これから試験を一緒にがんばってくれる方、ぜひ励まし合ってがんばりましょう!

それでは。

 

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